U理論を軸とした組織変革


 

U理論を軸に組織を変革し、

組織にイノベーションを起こすための三つのステップをここに記する。

 

 

ステップ1 暗黙知のルールを認識する

ELFADSC05803_TP_V

組織も、所属する個人も、過去の経験から

「こうしておくことが最善だ」

という思い込みを持っている。

この思い込みが、組織(個人)の認識に影響を与え、現状を作り出しているが

課題や問題がある現状にフォーカスが当たることはあっても、

その現状の原因となっている思い込みにフォーカスが当たること、

そしてそれらの変革が具体的かつ戦略的に取り組まれることは滅多にない。

 

まず、組織(個人)の持つ暗黙知のルール(思い込み)を明確にしていくために

以下の問いに答えていくとよい。

 

・組織(個人)における暗黙知のルールは、どんなものがあるか
・なぜそのような暗黙知が生まれたのか
・組織におけるリーダーたち(自分)の口癖は何か
・大体いつもこうなる、というお決まりのパターンはどんなものがあるか
・本当は変えたほうがいいのに、そのままになっている(放棄している)ことは何か
・組織(個人)の、本来の究極の目的とは何か

 

上記の暗黙知に気付くためには、

組織(個人)を内部と外部の両方から観察する視点を持つ必要がある。

通常は、当事者として内部から思い込みの中で生きているか、

傍観者として自らの問題として捉えていないケースが多い。

現状を自分ごとと捉え始めたら、何を感じるのか。何が見えるのか。何が気になるのか。

それらを解釈や意味づけをせずに、メモしていくことから始める。

人間の脳は過去と違うことを認識しても、すぐに忘れるようにできているため、

メモを残すことが、思い込みから脱却する糸口となる。

人は、外側の世界に起きていることではなく、内側の世界で起きていることが事実だと思い込む。

実際に起きていることと、内側で起きていることの両方を区別し、

実際に起きていることに取り組む姿勢を作る。

人は相手と対話をしているようで、自分の過去と対話をしている。

(U理論でいうところの、ダウンローディングの停止を行うことにあたる)

 

 

ステップ2 対話によって、場をつくる

kazukihiroDSCF0392-Edit_TP_V

自らが直面している課題、見えているものに対して、対話を行っていく。

人は無意識に特定の役割を演じることで、ドラマを体験し、自らの思い込みを強化する。

ドラマにはまり続けると、実際の出来事と、内的な受取りの乖離が拡大し、

さらに暗黙知のルールを強化することになる。

そこから脱却するために必要不可欠なのが、対話である。

対話において重要なのは、意味づけや解釈ではなく、判断を保留し(Suspending)

内側から湧きあがってくる気づき、直感を場に差し出すことである。

 

相手と自分の共通点を観察し、相手に語ることは、自らに必要なことだと受けとれる素直さを身につける。

対話を通じて、自分の人生と思考のパターンを認識することができるようになると、

同じような相手のパターンも認識できるようになり、対話(点と点の線)から場(線と線からの面)が生まれる。

個々の対話から、場を通じた対話へとシフトすると、全員が一種の一体感を感じ始める。

場と繋がるには、話すことよりも、聞くことにフォーカスする。

場を通じて行うことは、目の前の人の真の姿を見守ることであり、

相手が本当の自分自身を生き始めることである。

傾聴を主軸にした対話を行うと、場を満たす、場が満たされるという感覚を得ることができる。

伝えるために話すのではなく、理解し合えていることを確認するために、

変化を感じとる為に対話を行うようになると

あらゆる対象の内面に、自らの変容の機会を見出すことができるようになる。

 

 

ステップ3 対話から生まれたものを形にしていく

OHkobayashi_IMG47961_TP_V

未来の最高の可能性を対話によって受け取り、ビジョンと意図を明らかにする。

「こうしたい」ではなく「きっとこうなる」という、感覚的でありながらも

確信を感じることができるものが、ここでいう未来の最高の可能性である。

それらを言葉にし、文字にし、図式にして具体的なものとしていくことを行い、

そこから、プロトタイプを作るための試行錯誤を始める。

成功するためには、早く、沢山の失敗を繰り返すことがポイントである。

何をしているときにうまくいくのか、どんな方向に進んでいるときはうまくいかないのか。

自分たちが進むべき方向やマインドを、現実に起きてくる事象とすり合わせながら、

他力が働く自然な方向を探る。

 

 

最後に

TSU_IMG_2465_TP_V

場に出現したがっている意図や暗黙知を言語化していくために、

自らはその意図(存在)の代弁者であることを受け入れ、自己主張や評価を手放していく。

対話の中に場を感じ始めたら、常にチーム全体の一致感を感じながら動くとよい。

そのために、早いサイクルのフィードバックを展開し、

予期せぬ機会や可能性が現れたら、その瞬間に行動する。

理由がわからないが惹きつけられることほど、出現する未来に近い可能性が高い。

 

試行錯誤を繰り返した結果、組織の構成メンバーは、

自分たちこそが組織や社会を作り出すシステムそのものであることを理解し始める。

変えれないと思っていたルールや常識の中でできる努力をするのではなく、

自らが心の奥底で感じていた新しい可能性を同じように感じていた仲間と共有し、

行動を始めることで、実際に現実を変化させることができるということを体験する。

それらは、個々の思いを超越した、全体性の中にある流れる源とも言える。

 

この領域では、次に続く人たちのためのインフラ整備、

コミュニティの創造性を発揮するための土台つくりに自らを委ねる人が増加する。

所属する個人のメンバーの意識が覚醒し始め、

組織において、言語化されていないが確かに共有されている

感覚や文化を感じることができるコミュニティが次の時代のベースとなる。

もはや、MEという個体は存在せず、WEという個性のみが存在している。

 

 

 

<全体性の場に潜っていくためのコツ>
・待つこと(保留すること)
・言語に頼らない
・信頼すること
・一切の決めつけや思い込みを手放し、フラットにものを見、聞き、感じること
・自らの観察眼から、場からの観察眼へシフトすること
・混沌と静寂(沈黙)を受け入れること
・相手の言葉ではなく、存在を全承認すること
・場を作ろうとするのではなく、場に動かされる。そのためには、場に耳を傾けること
・繋がろうとする場(全体性に向かう意図)を察知し、邪魔をせず自然な方向に流れていく
・違和感の向こう側にある一致感に触れる瞬間を感じること
・知覚はずれているという前提を知る
・自分のいつものコミュニケーションスタイルをあえて崩す
・全体性という意思をもった存在の代弁者となる
・理解することではなく自分をこの場に連れてきた場の意図を知る
・見えない意図をたぐり寄せるヒントとしてシンクロニシティを活用する
・内側と外側を行き来する(部分と全体、個と全)
・答えを見つけることではなく、半永久的に続く場の意図を受け継ぐ
・場の意図を形にするために圧倒的な速度で改善を加えながら、試行錯誤を繰り返すこと

 

<みいちゃんのセッションを勝手に分析してみたコーナー>

1. 扱うテーマを決める

2.そのテーマが与えている影響を深く感じてみる

3.感情が出てきたら解放する

4.本当にほしいものは何か?

5.どんなパワーが欲しいのかを明確にし、「それが私です」と宣言し、源(ソース)となる

 

 

 

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です