1.被害妄想とは
被害妄想とは、
自らの意思で自分と他者を分断し、被害者を演じることで、
周りからの愛を受け取ろうとしている人たちが陥る分離のドラマを生み出す幻です。
被害妄想は、事実に対して、自らのジャッジで着色し、意味づけをすることで
他者を攻撃し、自らを守ろうとするために、様々な妄想が繰り広げられます。
・私は、大切にされていない
・私は、愛されていない
・私は、誰にも理解されていない
・私は、必要とされていない
・私には、価値がない etc…
被害妄想に飲まれている人は、世界のほとんどを自分の思い込みから見てしまうので、
対話をしようとしても、対話がずれていくという特徴があります。
自分の過去の痛みの経験から回避したいがために、
過去、痛みを回避することができた、本当は最善ではない同じパターンの中から
抜け出すことを拒否してしまうのです。
また、孤独感が強いので、被害妄想的な視点・思考・反応が起こりやすくなります。
どんなに寄り添おうとしても、実際に動き出すには相当な時間とエネルギーが必要になり、
同時に、被害妄想の人は、被害者を演じることで、加害者を作り出すので
寄り添ってくれる人や、本当は好きな人のことを、わざと投影の道具に使います。
自分や他者が被害妄想に入っている時は、
相手の思い込みを指摘してしまうと、ますます抵抗が強くなので、効果的ではありません。
2.どうすればいいの?

まず、自分が相手のドラマに飲まれて、加害者にならないこと。
相手は、あの手この手であなたの感情を揺り動かすような言動をしてきます。
あなたは、ただただ、相手のその状態を受け入れることから始めてください。
自分が、被害者意識に入っているときは、自己肯定感をあげるために
自分を褒めたり、素直に褒められる体験をしたり
本音を打ち明けることのできる人との時間を過ごしたり
適度な運動をしたり、好きなことを過ごす時間をとったりなど
いつでも、自分の気持ちをご機嫌にしていくことをしてみてください。
人生で悩みがなくなることは一生ありませんが、
悩みと上手に付き合っていける自分つくりをしていきましょう。