信頼

吉武大輔

 

信頼とは、相手(と自分と世界)の誠実さに目を向け、相手(と自分と世界)の能力と可能性を信じ、

成果に結びつけることである。

すべてにおいて、信頼関係が始まりである。

 

信頼関係があれば、多少の説明不足や誤解があったとしても理解してもらえるが、

信頼関係がないと、どんなに丁寧に、論理的に正しいことを説明しても、相手から理解されることはない。

 

信頼は、人格と能力という二つの要素が作用している。

人格は、普遍的な要素だが、能力は状況に応じて変化する。

あなた個人が身につけたい能力ではなく、

あなたが一緒にいたいと思えるヒトから求められる能力が信頼に繋がっていく。

※参考「才能と能力

 

 

信頼関係をつくる為には、

人格だけでは、不十分な例を挙げておきます。

 

あなたの大切な人が、病気になったとします。

その病気はとても難しい手術が必要で、お医者さんを探したところ

二人のお医者さんと出会いました。

一人は、とても親身に対応してくれて、信頼できる人格者だが、その手術の経験がほとんどないお医者さん。

もう一人は、愛想が悪くぶっきらぼうで人格者とはほど遠いが、腕は超一流の医者。

 

あなたはどちらのお医者さんに、自分の大切な人をお願いしますか?

 

もちろん両方兼ね備えた医者が一番よいですが、

まず、あなた自身が人格と能力、

両方を兼ね備えた人間になることから始めていきましょう。

 

 

信頼関係を築く最大の鍵は、1つ目は、誠実さ。

人は、その人の行動を見て、その人を判断します。

そして、行動そのもの以上に、どんな意図や動機から行動しているのかを無意識に把握します。

 

例えば、営業マンが、ものすごく説明上手だったとしても

聴いている側としては、「なんだかこの人は、無理にでも商品を売ろうとしているぞ」

と感じれば、あなたはその営業マンから商品を買うことはないと思います。

あなたの動機が、自己中心的なものであれば、それに共感する人々が集まり

他者貢献的な動機であれば、それに共感する人々が集まります。

 

 

2つ目は、結果。

結果とは、数字だけのことを指すのではなく、実際にどんな人間関係ややりとりから生まれた結果なのか。

それが本当に望むものであるかどうか、ということである。

行動と成果が伴っていれば、信頼は増していくが、

いくら成果を出せていても、周囲が望む関係性ややり方でなければ、信頼は失われる。

結果とは、能力によって生ずるため、必要な能力も磨き続けていくことを忘れない。

 

 

逆に、信頼を欠く要因をいくつか挙げておく。

・思い込みで、他者や世界を見ること。
→ 過去のフィルターや恐れから、自己防衛の為に判断してしまうと、真実の相手ではない想像上の恐れ(幻想)を生み出してしまう。「わたしは過去こんな体験をしたから、怖くて当たり前」「あの人は過去こんな人だったんだから、信じれなくて当たり前」そうやって自己防衛しているうちは、損をするのは、相手ではなく、あなた自身です。

 

・約束を破ること。
→ 意気込みだけで、言ったことを実行できない人は、まず自分自身を信頼し、自分との約束を守ることである。約束を守れないひとは、目的意識が希薄になっている可能性があるため、第2の習慣を実施していくことをオススメします。