ロールモデルとは、
自分自身が得たいと思っている結果を、既に得ている人のことをさします。
そして、モデリングとは、
自分が体験学習していない事柄でも、
既にその成果を得ているロールモデルを完全に真似ることによって
学習効果を加速させ、ロールモデルの技能や経験を
短期間で自分のものにすることができる手法のことをさします。
今回は、このロールモデルとモデリングについてお話ししていきましょう。
ステップ1 学ぶには、真似ることから始めるといい
学ぶとは、まねるが語源だと言われています。
子どもの成長過程をみてもわかるように、
まずは、親の真似をすることが成長の始まります。
大人になってからも、我流で何かを達成しようとするよりも
既に成功しているロールモデルとなる人を探し
モデリングを行うことで、効果性の高い成長曲線を描くことができます。
モデリングを行うためには、まず自分が理想とする状態を思い描くことから始め、
「あの人は、未来の自分だ」と直感的に思える人を徹底的に分析し、
そっくり真似をしてみることを始めてみましょう。
そのためには、その人と親密な関係になることが重要ですが
本当に最適なロールモデルだった場合、自分から近づいていけば、自然と縁が生まれていきます。
そして、私生活もともにできるほど近くにい続けることで
周りから「まるで○○さんそっくりだね」と言われるようになれば、モデリングの初期段階はほぼ完成です。
ステップ2 あえてその「型」を破る
ロールモデルとそっくりだと、自他ともに感じられるようになったら
次は、あえてその型を破るようなことをしてみてください。
これは武道における「守破離」という手法にもあるように、
基本を押さえた上で、自分独自のやり方や、より自分に合った手法を身につけるために
より高度で、発展的な技術や在り方を身につけることを指します。
多くの場合、モデリングをするとある程度の成果が出てきますが
躊躇なく、その型を破り、オリジナルを見出していくことで
より自分が自然体であり続けながら、さらなる向上を得ることができます。
ステップ3 自分を超える存在を育てる
そして、最後は独自に身につけた技術や教えを、
多くの人に伝え、広めていくことで、体系化をしていくことになります。
「学び」の最終段階は、「教えること」です。
自分以外の人が、その方法を実践できるように支援できる自分になれば、
学びのひとつのサイクルを終えたことになります。
最終的には、自分を超える存在を育てることができて初めて真の教育者となり、
あなた自身が、誰かからモデリングされるような存在になっていってください。
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