プロジェクトの作り方


 

プロジェクトを始める際、多くの人がその場の思いつきで動き出してしまう。

大切なのはゴールを設定し、いつまでに、どのような結果を生み出すのかを決め

そこまでの道筋をきちんと見える化することである。

そのために必要な原則をまとめる。

 

<1.プロジェクト作り> どのようにしてプロジェクトを生み出すか

1 . 扱う課題・テーマを決める
→ 明確な答えの出る問いは何か。
→ 何に照準を絞るのか。
→ 解決策を考える前に、優先順位を決める

2 . 長期目標を決める
→ ゴールを設定する。いつまでに、何を実現するのか
→ なぜこのプロジェクトをやっているのか。
→ 3年後、1年後、半年後にどうなっていたいのか。
→ その為には、いつまでに、何を決めなければならないのか。
→ プロジェクトはどこに向かっているのか

3 . 問題の本質を明確にし、マップ(CLFM)を作成する
→ 顧客を中心とした物語の全体を把握し、どこがキーファクターとなるのかを探る。
→ 顧客との架け橋となり、イノベーションを起こす鍵となる適切な問いは何か。
→ 「どうすれば」から始まる質問を付箋に書き出しておき、随時全体でシェア&改善していく。

4 .長期目標と問い、CLFMをホワイトボードに書き出し、 各個人でスケッチを開始
→ 完成後全体に公開し、対話と投票によってアイデアを数個に絞り込み、担当部門も決める。
→ 何を選び、何を廃棄するのか。

5 . これまでの情報を、ストーリーボートにまとめたものを参考に、テストを実行できるレベルのプロトタイプまで落とし込む。
→ プロトタイプは、KeynoteかPowerPointで作成するのが望ましい。

6 . プロトタイプを顧客に提供する。
→ テストユーザーは5人で構わない。

 

<2.チーム作り> どのようなチームを作ればいいのか

1 . 決定権を持つ人を参加させる
2 . 7人以下の、多様な才能&経験、課題(顧客)に対して情熱を持っている人材を揃える
3 . 反対意見を持つ人、特出した専門性を持つ人のゲスト参加の機会をつくる
4 . 進行役と議事録役を決める。ただし、決定権を持つ人間と進行役は分けること

 

<3.環境作り> どのような環境がもっとも最適か

1 . 会議室の中ではデバイス禁止(議事録役以外)
2 . グッズ用意(ホワイトボード、マーカー、ペン、付箋(メインと色違い)、ドットシール、メモ用紙、タイマー、プロジェクター、ヘルシーな飲み物とスナック)
3 . 会議前に席に配置しておく

 

<4.CLFM作り> プロジェクトの全体マップをつくる

1 . ステークホルダーを書き出す。メインは顧客の物語。CLFを描く際は常に顧客目線であること。
2 . 顧客のゴールを書き出す。
3 . ゴールとステークホルダーを5step前後で、矢印と1sentenceで繋げる
4 . 付箋とドットシール投票による改善により、最重要顧客とキーファクターを決定する
5 . 長期目標と問いをクリアするCLFMとなっているかを確認する

 

<5.大前提> プロジェクト全体のグランドルール

・プロジェクトに対する情熱と知識を持ち合わせている人でチームを作る
・一人で完璧な人はいない。全員で作り上げ、専門家の力や知識を随所で借りる
・限られた時間を有効活用するため、正しい方向性を見定め、スピード感のある進行を行う
・問題を機会として捉え、取り組むことで新たな発見と成長を経験する

 

<6.Innovative Question> いかに革新的なアイデアを生み出すか

・このプロジェクトを成功させるには何が必要か
・自社にしかない強みや機会は何か
・最も重要な顧客は誰か
・顧客にとって最も重要な体験は、いつ、どんな瞬間か
・最大のリスクは何か
・もし、プロジェクトが失敗している未来があるとすれば、どんな原因が考えれるか

(参考文献:SPRINT 最速仕事術)


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