吉武大輔は、先生と師匠を分けて考えています。
先生とは、特定の分野に関する知恵や経験を教えてくれる存在です。
マーケティングについて、デザインについて、料理について、話し方について、簿記について、農業について。
ある特定のプロフェッショナルとして活躍している方から学ぶことで、その人が自分にとっての先生となります。
その人のすべてを受け入れるというよりは、自分に必要な部分や求めている部分を吸収していくイメージです。
なので、先生がAだと言っても、自分がBだと思えばBを選択するのが先生との関係性です。
一方で、師匠とは、その人のすべてを受け入れたいと思える存在です。
自分と同じ特性や似た経験をしていて、知恵や知識などの部分ではなく、師匠の人生すべてを人生全てを共有したいとお互いに思える人。
先生が一方的でいいのに対して、師弟関係は双方向がないと成立しません。
生徒が先生を選べるのに対し、弟子は師匠から選ばれる必要があります。
そして、師匠との関係性の場合、弟子がBだと思っても、師匠がAならAを選択するのが師弟関係です。
Aを選べないのであれば、その人はあなたにとっての師ではないのかもしれません。
弟子の責任は師匠を超えることであり、師匠は自分を超える弟子を育てる責任を持っています。
あなたには、師匠がいますか?
あなたは、誰かにとっての師として生きていますか?