ブランディング


 

ブランドとは、他にはないあなただけの個性(価値)であり、

ブランディングとは、

「顧客に、その価値を理解・選択・伝承してもらい、

顧客と理想的な関係を長期的につくること」である。

 

自社にしか提供することのできない価値(他社との違い)=ブランド であり

顧客に約束した存在で在り続けながら、進化していくこと=ブランディング である。

 

もっと簡単に言うと、ブランドとは、「期待値」である。

顧客から期待されなければ、ブランドはつくれない。

あなたは、誰に期待されたいのか?

また、あなたがブランドの価値を説明せずとも、その価値を受けとってくれて

勝手に、口コミや紹介をしてくれるひとは誰だろうか?

あなたは、その人と一緒にいたいと心から思うだろうか?

 

そのためには、まずターゲットと競合を設定する。

競合に、顧客は何を期待し、何を不満に思っているのか。

自社は、顧客に何を提供し、競合との違いを何としてアピールするのか。

 

あなたが表現するブランディングによって

あなたのクライアントさんが決まります。

あなたが一生涯付き合いたいと思える人が共感するようなブランディングを心がけて下さい。

 

その後、適切なポジショニング(活動領域)を理解し、そこに存在し続ける事で

顧客からの信頼と期待値を育んでいく。

自分が相手にしているターゲットに認知されることが重要であり

市場が変われば、自社を知らない人がいてもそれは問題ない。

 

もし、 別市場に認知されたければ、別ブランドを立ち上げる方がよい。

その際、ネーミングは、顧客が連想しやすいものを選び、

ブランドの説明は、30秒でできるものを用意しておく。

 

ブランドを顧客と共に育てていくプロセスを示すには

経営理念、何を価値とするのか、自社はどうあるべきか、

誰を顧客に選ぶのかなどを考える必要がある。

 

自社と顧客の関係性であり、絆を育み

その関係を、どれだけの人と、どれだけ深くできるかが

ブランドの価値に繋がっていく。

顧客の心の内にあり、目に見えない財産こそ、ブランドである。

 

「ブランドは 、誰のどんな悩みを解決するのか」

「ブランドは、誰のどんな望みを叶えるのか」

「ブランドは、誰にどんな新しい価値を提供するのか」

という問いを投げかけると、ブランドの本質が見える。

顧客にも、社内からも、期待され続けるブランドを目指したい。

 

また、サービスや事業のブランディングを考える際に、重要なのが「ネーミング」です。

ネーミングとは、事業者や会社、商品・サービスの背景にある物語を語るものである。

ネーミングを考える際に、重要な3つのポイント。

1.対象の人にわかりやすいかどうか(意味)
→ サービス内容や意味、商品価値が感覚的にも論理的にも伝わるか。覚えやすいか。独自性はあるか。
→ 顧客の共感を得るための強い感情を感じてもらえるか、感情を揺さぶれるか

2.対象の人に受け入れられるか(音感)
→ 親近感があるか、発音のしやすさ、聴き心地、リズムの良さはどうか。日本語なら7文字以内、アルファベットなら11文字が望ましい。英語の場合、2音節以内。
→ もし長いネーミングになった場合、略したときにいい音感か。

3.対象の人にイメージが伝わるか (視覚)
→ 見た目がよく、見やすいか。人に教えたくなるか、時代に即しているか、信頼感を与るか。
→ 実際のサービス内容とロゴやネーミングなどのブランドイメージが一致しているか。

自社の思いや理念に捉われすぎず、あくまで顧客目線でネーミングを考えていきましょう。

 

ネーミングを考える際の、具体的な方法のいくつかをまとめておきます。

・語呂を合わせる(例:アスクル:明日来る)
・頭文字を組み合わせる(例:ASICS:ラテン語の格言「Anima Sana InCorpore Sano(健全な精神は健全な肉体に宿る)
・短縮する(例:バスタ新宿:バスターミナル)
・逆から読む(例:MIU:海洋深層水、UMI(海))
・意味の組み合わせ(例:いろはす=いろは歌/日本らしさ+ロハス)
・読み方を変えてみる。(例:26=風呂)
・文字を入れ替えてみる(例:EDWIN=デニム/DENIM)
・思い入れのある言葉を使う

また、素敵なネーミングを思いついたとしても、ドメインが取得できるか、商標が使われていないか、などを確認してから使用するようにしましょう。

 

【関連リンク】
ネーミング辞書

 

 

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