知行合一とは、陽明学的考え方の一つですが
多くの場合、以下のような間違った解釈をされています。
・知っていることと、行うことを、一致させること
・知っているのであれば、行わなければ、意味がない
・知っているだけなく、行動することで、物事を新に理解できる
知行合一の、本当の意味は、
「知行は一つであり、心に想った(知った)時点で、それは既に行ったことと同じである」
ということである。
「知=良知」であり、すべては良知の働きから生ずるからである。
悪意を内面にいだいた時点で、それは現実に反映され、
好意を内面にいだいた時点で、それも現実に反映される。
重要なのは、「意識的によいことを思う」ことではなく
「自然と湧いてくる感情や思考が善」であることが求められる。
常日頃から自然体に生きることで、葛藤や雑念のない自身をつくり、
いつでも、どこでも、良知に従って生きることができる自分を育てていくことが
陽明学の極みであり、これを「致良知」という。
そのためには、事上磨練が欠かせない。
陽明学の真理は、一元論であり、
二元論的な考え方では、理解することが難しくなっているが
まずは、二元論的に、世界をみていることを認識することから
最終的には、一元論に到達することができます。
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